カウンセラー

専門の機関に相談を

心理面で大きなダメージを受けたときには、思い切って専門の機関に相談をしてみるというのもよい方法になります。
大きな悩みがあり、かつ周囲に気軽に相談できる手段などがないような場合にはどうしても問題を自分一人で解決しようとしてしまいがちです。
しかし自分だけで解消できる悩みばかりではなく、またその悩みがあまりにもその人にとって手に余るものであるときには我慢をかさねることでより悪い状況になってしまうということもあります。

とはいえ、だいぶ心理面での病状についての認識が広まったとはいえまだまだ日本においては精神科などへの通院に抵抗感を持つ人が多いというのが実情です。
また医療機関における精神科というのはあくまでも「医療行為」として心の病状に対応するためのところであるので、服薬やその他体内の症状を改善することによることが優先的に行われてしまうことにもなります。
ストレスが過剰になると体全体に悪い影響が出ることはよくありますが、悩みの根本的な解決ができないうちに体内の症状だけの改善を目指してもなかなか思うように治療を進めることはできません。

心理カウンセラーとは

ストレスの理由が比較的自覚しやすく、相談をすることができる内容であるときには、心理カウンセラーへの相談をするということもよいでしょう。
心理カウンセラーとは医師免許を持たない一般のカウンセラー職ということになっており、福祉系施設へ勤務している場合もあれば個人として営業をしている場合もあります。
心理カウンセラーへの相談では、まず自分の現状で何が大きなストレスになっているかということを掘り下げて聞き出し、そこからどのような解決方法があるかということを共に考えていくことになります。
精神科の医師とも同じような会話はされますが、それはどちらかといえば医師からの治療を受ける側としてのヒアリングとなりがちです。
心理カウンセリングにおいては問題解決はあくまでも本人の力で実現されることが前提となっており、カウンセラーはそのためのアドバイスや援助的行為を行うにすぎません。
一見消極的なようですが、深い悩みの中には誰かに聞いてもらったり共感を得るというだけでもかなり心が軽くなるという種類の事例もあるので、心理カウンセラーの仕事は今かなり社会的意味を増大させてきています。

心理的な悩みは必ずしもスッキリ解決するものではなく、時に妥協や放置をすることが求められたりします。
もし解決法のわからない悩みがあるなら、一度心理カウンセリングを受けてみるのはどうでしょうか。