急性上気道炎とはどのようなものか

「急性上気道炎」という名前は、普段あまり耳にすることがないかと思います。
実は、これは風邪症候群のことなのです。
急性上気道炎を引き起こす原因の多くはウィルスによるものです。

口腔、咽頭、鼻腔、喉頭などにある粘膜に何らかのウィルスが感染。
これによって炎症が急に起こるのです。
ウィルスの多くは、アデノウィルスやライノウィルスです。

皆さんもご存知のように、風邪は誰でも患う病でありますし、私たちに一番身近な病気だとも言えます。
主な症状は、発熱やのどの痛み、せき、くしゃみ、鼻水や鼻づまり、頭痛などです。
通常は風邪を引いても約一週間程度で治ることが多く、肺炎などを避けることができればそれほど恐ろしい病気ではありません。

しかし、今はまだウィルスに直接効いてくれるような薬は登場していません。
ですから、まずは風邪を防ぐことができるよう一人一人が注意するしかありません。
辛い症状を穏やかにする為の治療だけです。

抗ヒスタミン剤や咳止め、解熱鎮痛剤などを使い、自宅で栄養を取りながら温かい場所で静かにしているなどのケアをするだけです。
また、他にインフルエンザがあります。
インフルエンザは突然高熱が現れ、頭痛やせき、鼻水、嘔吐、寒気、筋肉痛、関節痛などが見られます。
このような症状は3日程度続いた後、だんだんおさまってきます。

怖い理由は、二次感染です。
インフルエンザの二次感染とは、気管支や肺に二次的に細菌が感染し炎症が起こることです。
乳幼児や妊婦、高齢者、糖尿病患者の方などは、この二次感染に特に気を付ける必要があります。

インフルエンザは、1~2日間の潜伏期間があります。
インフルエンザ患者のせきやくしゃみによって感染します。

予防方法について

急性上気道炎を予防するためには、手洗いやうがいなどが有効です。
手洗いは、家の中のあちこちを触る前にしっかり行うことがコツです。
また、うがいする際は緑茶を使って行うようにすると、普通の風邪の予防にはとても効果があるとされています。

他にも、マスクを着用するとか、乾燥しないように注意することも大切です。
保湿をしっかり行えば、ウィルスの活動も抑えることができるからです。

また体力をつけることも、免疫力を上げ自然治癒力をアップできるのでお勧めです。
その為には、栄養を付けることと十分な睡眠が大事です。

また、タバコは良くありませんので、吸うのも吸っている人の煙を吸うのも避けるようにしたいものです。
インフルエンザワクチンを予め受けていれば、インフルエンザを防ぐことができます。
通常大人は一回。
子供は二回接種します。

冬は風邪を引きやすい季節。
寒さに負けずに元気に乗り切れると良いですね。