過剰なストレスがもたらす悪影響

こころとからだは健康面において深い関わりがあるものです。
その最たる例として挙げられるのが、精神面(メンタル面)の不調がもとになって引き起こされてします、「依存症」という症状です。
依存症というと、まるで薬物やアルコールなど恐ろしい症状のことを指しているようですが、実はそれほど珍しい症状ではなく、極端な話では誰がいつなってもおかしくないことでもあるのです。
依存症を引き起こす最大の要因となっているのは、日常生活の中で感じる過度なストレスのせいと言われています。

ストレスは、それ自体は完全に悪者というわけではありません。
少々のプレッシャーがあった方が競技や試験で良い結果を出すことができるように、少しずつのストレスであれば毎日の生活にハリをもたらし、やる気を促進してくれます。
ですが、あまりにもそのストレスが過度になってくると、心や体の健康状態に悪影響をおよぼすようになってしまうのです。
具体的にはノイローゼ状態やうつ、胃腸関連の病状や血液・血流の病気のもとになります。
強いストレスを一時的に感じてしまったときには、まずは深呼吸などをして気持ちを落ち着かせることが大切です。あまり真っ向からストレスに対峙をしすぎるよりは、上手に避けたり忘れたりする方法を身につけておくことも大切なことになります。

依存症の問題

話をもとに戻して依存症についてみていきましょう。
すでに依存症となり、医師の診断を受けた人をよくみていくと、ほとんどの場合で日常生活に強いストレスを感じていたことがわかります。
ストレスから逃避をするために、アルコールやギャンブルにはまり込んでしまったり、不健康な生活から抜け出せなくなってしまったりするのが依存症の状態です。
依存症とは正式な病名を「アディクション=嗜癖(しへき)」といい、専門家からは心の病気の一種として扱われています。
依存症の種類としては、薬物やアルコール、ニコチン(タバコ)、ギャンブルなどの他に、買い物やゲーム、インターネット、性行為、よくない恋愛関係をわざわざ選ぶなどといったものがあり、その形態や範囲はさまざまです。

依存症になりやすいと言われるのは、「プライドが高くて完璧主義」「自分の生活に強い不安感がある」「現実の自己像に不満があり、もっと高い評価や生活環境を望んでいる」などといった性格の人です。
強いストレスは体を大きく傷つけてしまうことにもつながります。
普段から体調管理を心がけるとともに、気持ちを安らかに保つようにしてください。