セルフメディケーションとは

セルフメディケーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
セルフメディケーションとは簡単に言うと自分でできる病状の初期段階での対応方法です。
風邪のひき始めには、なんとなく頭が重くなったり、喉が痛くなったりするものです。そのようなひき始めの症状を放置しておいたために、数日後に会社や学校を休まなくてはならないほど重大な風邪症状になってしまった経験は誰にも一度はあることと思います。
セルフメディケーションでは、そのような病気の初期段階を自分で察知し、適切な予防措置をとることで自己治療を行うようにするという方法です。

病気の初期段階

事前に軽い症状を感じるケースとしては例えば「風邪っぽい」「胃腸の調子が悪い」「原因不明の頭痛がする」などが挙げられます。
これらは放置しておいても自然に治ることもよくあるので、体力のある若い時期などにはそのあと本格的な病気として自覚できるまで放っておく人もよくいます。
ですが、特に体力が低下してくる30代後半頃からは、これらの症状を自覚したらできるだけ積極的に対処をしておくようにした方がよいでしょう。
セルフメディケーションにおける初期の自己治療としては、早めに市販薬を飲んだり、無理をせずに休養をとるようにするなどといった方法があります。
何よりも、普段から自分の健康状態をよく観察して、異変に早目に気づける体勢を整えておくことが大切なのです。

普段から気を付ける事

他にも、現在進行として病気を感じていなくても普段から「肥満を防止するため適切な体重を維持するようにする」「こまめに無理のない運動習慣をつける」「食生活を整え、睡眠時間を確保し生活にリズムを作る」といったことを心がけることもセルフメディケーションの一種です。
また、市販薬やサプリメントなどを常備しておき、必要に応じて早目に飲むようにしておくという方法をとる人もいます。
健康食品やサプリメントなどを利用する際には、持病の薬などとの飲み合わせが関係してくることもあるので注意が必要ですが、体質にあった取り入れ方をするなら問題はないでしょう。

セルフメディケーションのポイントは、自分に本来備わっている病気やケガを直そうとする力=自然治癒力を高めるための措置を講じるということです。
病気によっては早期の発見によって生命の危機に関わる事態を避けることができる場合もあるので、普段からの健康管理は侮らず丁寧に行うようにしてください。
行政機関の健康診断などもできるだけ定期的に受けるようにしましょう。