医師

5人に1人は要注意!

日本人の多くは日常生活の乱れが原因で引き起こす生活習慣病に悩まされているまたは、近い将来悩まされる可能性が高いとされる方がたくさん存在しています。
特に注意しなければいけないのは糖尿病です。
既に糖尿病と診断されている、糖尿病の可能性が高いと判断される方を含めると、日本国民の約5人に1人が該当すると言われています。
しかも、年々糖尿病のリスクを抱える方が増えているため、決して他人事と楽観視できない問題です。
ひょっとしたらあなたも糖尿病になる可能性が潜んでいるため、できるだけ早い段階で予防対策を実施したいものです。

参考:予防と対策のヒント 糖尿病5大原因

糖尿病とは

糖尿病とはその名の通り尿に糖が過剰に含まれる病気です。
健康診断でも必ず尿検査を実施しており、尿糖値の有無を確認しています。
糖尿病の疑いがある方は血液検査を行い、血液中にどのくらい糖が含まれているか確認します。
決定的に糖尿病と診断されるのは血糖値の数値によって判断され、境界値を超えた場合は糖尿病と診断されて治療を行い、境界値ギリギリの方は糖尿病予備軍として予防対策が指導されます。

血糖値が高すぎる原因は、血糖値を下げる役割を持つホルモンの一種であるインスリンの働きが悪いもしくは分泌量が低下しているためです。
インスリンが本来の働きを発揮しなくなる原因は、主に食生活の乱れが原因で血液中に糖分が大量に送り込まれるような食生活を続けているとインスリンの働きが悪くなり、分泌量が低下する原因になります。
糖尿病が生活習慣病の典型的な病気と言われるのは、食生活の乱れが大きく関係しているからです。

糖尿病を予防するポイント

糖尿病にならないためには、規則正しい生活を心がけるのが基本です。
まず取り組んでいただきたいのは暴飲暴食を避けることです。
甘いもの、炭水化物、脂っこいものが大好きで毎日大量に食べ続けている方は注意してください。
毎晩のようにお酒を大量に飲んでいる方も、肝臓に負担をかけてインスリンの働きを阻害する原因になります。

肥満を防ぐためにも適度な運動を毎日続けることも大切です。
糖尿病患者の大半は肥満体質の方が非常に多い特徴があります。
肥満の方が頑張って減量に成功すると、血糖値が下がって安定したという事例も多いです。
肥満予防のためにも毎日体を動かすようにしてください。
30分程度のウォーキングから始めてみると無理なく継続できるはずです。

もうひとつ大切なのが、ストレス解消です。
現代人はどうしてもストレスとは縁の切れない関係にあります。
ストレスが原因で過食に陥り、糖尿病の原因を引き起こす可能性もあるため、十分注意してください。
適度にストレスを発散させているとインスリンの分泌も安定させることができます。