メンタルヘルス・マネジメント検定試験とは

何かと仕事や日常生活で支障をきたす原因になりがちなのがメンタル面での不調ですが、効果的な対策を提案するための資格も存在しています。

それが「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」です。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験とは、大阪商工会議所が行なっている職場内での強い不安やストレスによる体の不調を軽減するための方法を提案することができる人材を育成するためのものですが、ここ数年で急激に受験者数を伸ばしてきています。

これまでメンタルヘルスというと、専門の心理カウンセラーや臨床心理士のような人に相談をしてそこで対処をしてもらうという方法が一般的な解決法となっていましたが、そのような方法による場合、どうしても担当するカウンセラーの力量や相談者との相性が問題となり、理想的な解決ができないということがよくありました。

また相談者本人にとっても相談することでそれが職場での活動にマイナスになるのではないかということや、人事評価に影響するのではないかということが気になり、相談したいときにできないということもよくありました。

そこで、心理カウンセラーや臨床心理士のような専門的な分野にまで行かなくとも、自分の中でそうしたメンタルヘルスをうまくコントロールする方法を身につけるための技術として勧められているのがこの「メンタルヘルス・マネジメント」という検定試験になります。

自分のメンタルヘルスをコントロールする

他の心理カウンセラー系の試験の場合、その試験内容として出題されるのは誰か悩みのある別の人のことを解決するためのもので、自分自身の悩みはまた別のこととして扱われています。

そこで、働く本人が自力で自分のメンタルヘルスをコントロールしていくための技術を身につけようというのがこの検定試験の目的となっているわけです。

こうしたメンタルヘルス・マネジメントを身につけるということは本人が自力で何もかも解決しろということではなく、どこまでのレベルになったら本当に危険であるかということを自覚することができるというメリットがあります。

よくありがちなのが、真面目な性格の従業員が何もかもを貯めこんで仕事を続けるために、ある日突然にうつ症状や体の不調を覚えてしまうようになるというパターンです。

メンタルヘルスは体の健康と同じく、早期に発見できればそれだけ回復を早めることができるようになっています。

今後はよい一層広い地域でこうしたメンタルヘルス・マネジメント検定が行われていくのではないかと思われます。