酒

アルコール規制の流れ

今世の中は大禁煙ブームとなっており、タバコを吸う人間は悪であるというふうにバッシングを嵐のように行っています。

その成果もあってかかなり喫煙率は低下してきており、近い将来にはタバコを吸っているだけでまるで犯罪者かというほどの扱いになるのではないかと予想されています。

そんなタバコ規制が少し落ち着いてきた現在、静かに進められているのがアルコールの規制です。
アルコール飲料は現在スーパーやコンビニで大量に販売がされており、発泡酒や第三のビールと呼ばれるものになるとジュースやミネラルウォーターよりも安く購入できてしまうくらいの価格であることも珍しくありません。

そんな低価格化や飲料メーカーの製品開発によって、安価で大量にお酒を飲むことができるようになってしまいました。

ここしばらくの間に、アルコール依存症が疑われる不祥事が何件か続いたケースが目立って報道をされました。
最も社会的に大きな衝撃を与えたのが高速バスの運転手が常用的に飲酒運転を繰り返していたという事例です。

労働環境の問題も確かにありますが、社内でのアルコールチェック体制の甘さや本人の自覚の低さといったさまざまな問題があることが浮き彫りになった事件でした。

他にも小学校教諭や消防署員などが勤務中にアルコールを飲み、飲酒運転によって大きな事故を起こしたということも報じられました。

これらは事故になったために発覚したという面も大きく、実際にはまだ事故が起きていないだけで飲酒をしながら仕事をしている人もかなり水面下にはいるのではないかということが考えられます。

アルコール依存症についての誤解

アルコール依存症について誤解がされがちなのが、酒が強ければ飲んでもいい、体を壊していないから病気ではないといったふうな認識で飲み続けてしまっているというケースです。

実際によく聞かれる事例ですが、会社をリストラされたり望まない部署に異動させられたりといったショックが原因で毎日飲酒をする習慣がついてしまい、気が付くと異常な分量にまでなっていってしまったというようなケースです。

お酒への耐性や肝臓の病状は全く関係なく、アルコールを飲むことをやめられないという状態になっていればそれはもうアルコール依存症です。

アルコール依存症になってしまうと、仕事に支障をきたすようになってしまうほか、ヘタをすると大事故を起こしてしまうことにもなってしまいます。

業務中の飲酒に気づいたら、いきなり咎めるのではなく病院の受診をすすめましょう。