普段から体調に気を配る

メンタルヘルスケアのためには、普段から自分の体調に気を配っておくことが大切です。
特に一人暮らしの人など、身近で自分の生活環境を観察・管理してくれる人がいない場合には自己防衛の手段として毎日の生活を定期的にチェックするようにした方がよいでしょう。
メンタルヘルスはそのものの状態を把握するのは難しいことですが、体調の変化から「何かが起きている」という前兆を察知することはできます。
以下に特に注意をするべき点を上げていきますので、もし該当する項目が複数あるようなら、早目に休養をとり、専門家や医師に相談をするようにしてください。

体調面の変化

まず、体調面の変化についてです。
それまではそんなに感じていなかったのに、最近急に「下痢や便秘が頻繁に起こるようになった」「胃が痛くなったり、不快感を感じるようになった」「生活に支障をきたすほど肩がこることがある」「頭痛や頭重感がよく起こる」などが起きてはいないでしょうか?
ストレスを強く感じ続けると、特に血流や胃腸に大きな不調を感じるようになります。特に上記のような症状が出たら、早目に医者にかかるようにしてください。
その他にも、「疲れやすくなった」「時々めまいや吐き気がする」「やる気が出ない」「イライラしやすくなった」「気分が突然不安になったり、ひどく落ち込んだりする」なども症状も注意が必要です。

生活習慣への影響

メンタルヘルスに不調が生じると、体調の変化だけでなく生活習慣にも影響が出始めてきます。
例えば「酒やタバコの量が増えた」「やけ食いをしてしまう」といった状態です。他にも「夜の寝付きが悪くなった」「朝なかなか起きられない」などもメンタル面に何らかのストレスを受けてしまっている可能性がかなり高い症状です。
また、同じような生活環境や仕事をしていても、メンタル面で不調を起こしやすい体質の人もいます。具体的には「まじめで几帳面な性格をしている」「責任感が強い」「他人の評価が非常に気になる」「緊張をしやすくプレッシャーに弱い」といった性格の人です。

メンタルヘルスケアにおいて大切なこと

メンタルヘルスケアにおいて大切なのは、そのような症状が起きたからといって、自分のせいと責めたりしないことです。風邪を引きやすい人がいたり、花粉症になりやすい人がいるように、メンタル面でも不調を起こしやすい体質の人というのは生まれつきいるものです。
自分をいたわり、体調や精神面に注意をすれば早期発見ができ重大な症状にまで進行するのを避けることができるのです。