ストレスへの対処

サラリーマンとして職場に勤める以上は、多少のストレスを感じるのは致し方のないことでしょう。
ですが、同じような環境で働いている人の中にも、自分を追い込んで過度のストレスを感じ精神的に病んでしまうような人と、反対にストレスに負けることなく精力的に働き続けている人とがいます。
もっとも、社内でセクハラやパワハラが横行しているなど明らかにモラルハザードが起きている場合には自分だけで対処をすることは難しくなりますが、そうでない場合、心の持ち方一つでかなり心理的負担を回避することができます。

心理的な負担を軽減するために大切なこととしてはまず、「人に過度に期待をしない」ということです。
人に期待しないというと、まるで周囲の人を信用していない悪いことをするように思えるかもしれません。
ですが、人を信用するということはともすると一方的に「やってくれるものと当てにする」という甘えに似た感情になりやすく、そのことが結果的に失望感を増大させることにもなってしまいます。
少々皮肉な物言いをすれば、「しない期待は裏切られない」のです。
まずは今自分が持っている他人への信頼感は、自分が思っているだけの甘えではないかどうかを振り返って考えてみてください。

精神的に追い込まれ、カウンセラーなどに相談に訪れる人の話を集めてみると、非常に真面目でモラル意識の高い人が多いことに気が付きます。
真面目さやモラルの高さは当然人間としての質を高くする大切な要素ですが、それを他人にまで求めすぎてしまうと、反対にその真面目さゆえに心を大きく傷つけてしまうことにもつながってしまいます。
自分が一生懸命愚痴も言わずに業務をこなしているのに、チャラチャラした同僚や後輩は自分の仕事をそっちのけで遊んだりサボったりすることばかりを考えている。そう思いながら仕事をしていたら、例え業務内容が自分に合ったものであったとしても、心おだやかに楽しく過ごせるはずはありません。

他人のことを許す生き方

精神的なセルフケアのために、その真面目さを捨てろとは決してすすめません。
ですが少しだけ、他人のことを許して自分の生き方を決めてみるようにしてもよいのではないかと思います。チャラチャラした同僚や後輩がいても別にかまわない。あれはああいう連中なんだという考え方です。
他人への期待を少し控えてみるだけでも、ずっと心は軽くなることもあります。
真面目な自分の性格を誇りに思いつつ、周囲を許して生活をしていくようにしましょう。