セルフケアとは

セルフケアとは、文字通り自分で行う自分のための健康管理です。
健康管理といっても側面は2つあり、体力面と精神面とに大きく分類することができます。
体力面のセルフケアといえば、メタボリックシンドロームのような体重の管理に始まり、過度な飲酒や喫煙を避けたり、食事の内容を見直し、適切な睡眠時間をとるようにするといったことが挙げられます。
反面で、精神面のセルフケアと言うと「ストレスを軽減する」といった非常に曖昧なもので終わっていることが多くあります。
メンタルヘルスケアにおける自己管理が難しいといわれる理由は、この曖昧な指示のためといってもよいかもしれません。

体力面でのセルフケア

体力面でのセルフケアにおいて、まず最初にするべきことは現在の自分の状態を知ることです。各企業では定期的な健康診断が義務付けられているので、年に一度は自分の体重や尿、血液の状態などを知ることができるでしょう。
そのときに例えば「太り過ぎ」「血圧が高め」「尿にタンパクが含まれている」といった症状を発見することができれば、そこから治療や改善のための対策をすることができます。
精神面でのケアをするときにも同様に、この健康診断のような状態検査をまず行う必要があるのです。

精神面でのセルフケア

メンタルヘルスケアにおいてセルフケアを行うには、まずは自分の精神状態をチェックする方法を知っておく必要があります。
具体的には代表的な項目を見ながら、今の自分はストレスリスク要因となる出来事に囲まれていないかをチェックしていくのです。
例えば仕事の内容について「単調でつまらないと感じる」「自分の意見が全く反映されない」「自分の希望している内容とは程遠い」「嫌悪感を感じることがよくある」といった項目に当てはまっていないかどうかです。
さらには「仕事量が多すぎる」「常に厳しいスケジュールに追われ続けている」「シフトがバラバラで生活のリズムが一定にならない」といったことも、大きなストレスリスクとなります。

自分の気持ちと正直に向き合う

仕事において感じるストレスはもとすると「生活のため」「家族のため」という自己犠牲の気持ちのもとに押しつぶされてしまうことがよくあります。
ですがあまりにも抑圧されすぎた気持ちは、時間をおいてノイローゼや抑うつ症状といった治療に時間のかかる重大な疾病のもとになってしまうことがあるので注意が必要です。
まずは心を静かに自分の気持ちと正直に向き合い、過剰なまでのストレスが自分の中にないかをしっかりと判断できるようにしてください。