気分の落ち込み

やらなければならないことがあったり、いろいろな人から外出やスポーツを誘われたりしているのだけど、どうしても行動に移すことができない。
つい少し前まではなんともなくできていたことのはずなのに、最近は取り組んでいてもちっとも楽しくなく、集中力が続かない。
そんな経験はないでしょうか?
人はちょっとしたきっかけで気分が落ち込んでしまったり、物事に取り組むやる気を失ってしまいます。
落ち込みや気の滅入りは、放っておいて症状が進むとだんだん人と話すのがおっくうになり、食欲がなくなったり睡眠ができにくくなってしまったりします。
最近では従来のような症状の他に、若者を中心として「新型うつ」といった症状も登場してきており、現代における人の心の病状はさまざまな形に変化しているのです。

人が落ち込むきっかけ

人が気持ちの落ち込みを感じるきっかけとなる例をいくつか挙げると、「かわいがっていたペットが亡くなった」「離婚・恋人との別れを経験した」「仕事で大失敗をした」「引越しや転勤・移動があった」というものがあります。
これらはいずれもそれまでは当たり前のように自分のまわりに存在していたものが急に失われてしまったという状態であり、その変化に心がついていけずにバランスを崩してしまうことが落ち込みのとなります。
一般的に抑うつという状態になりやすい人のタイプは、責任感が強くまじめで完璧主義な人が多いようです。
しかしながら、最近ではいかにも見た目が真面目で几帳面という人ばかりでなく、常に自分を偽った形で他人に見せてしまっている人も多くなっているため、周囲からはその人本来の性格的な弱さがわかりづらくなってしまっている場合もよくあるようです。
最近では仕事やプライベートにおいて「コミュニケーション能力」が何よりも重要視される傾向にあるので、不満やストレスがあってもそれを口に出してしまうことで人間関係が壊れるかもしれないと思い、内側に貯めこんでいってしまうタイプの「まじめ」な人も多くなっています。

自分の精神状態に気を配る事

コミュニケーション能力の高い「まじめ」な人の場合、普段は人当たりがよく、何か言われても気にせずいつも笑っているように見えます。
そのため周囲の人は本人の悩みや苦しみを発見することができにくく、周囲からみるとどうして?と思うような本当に些細なきっかけが起きたときに突然、大きな抑うつ症状が引き起こされてしまうことがあります。
自分の精神状態に気を配り、無理せず生活をしていきましょう。