緊張

緊張して人前で話せない

普段の生活の中では特に不自由は感じないのに、たくさんの人の前に出たり初対面の人と話さなくてはならないときになると緊張してどうしても話せなくなってしまうという人もよくいます。
自分では気にしないようにと必死になればなるほど、空回りしてうまく対応ができなくなってしまうというスパイラルに入りこみ、それがもとで普段の生活にも支障を感じてしまうことあります。

誰でも不安を感じたり、緊張から普段通りの行いができなくなってしまうということはあるものですが、度をすぎると息切れや動悸といった身体的な症状にも繋がっていってしまいます。
それまでは特に緊張などを感じることのなかったような人でも、家庭や仕事で不安があったときに人前で体調を崩してしまい、そのせいで人前に出ることを意識しすぎるようになってしまうということもあります。
周囲から見ると「そんなに気にするほどのことでもないのに」と思えることも、本人にしてみると大きなストレスになる大問題であったりするのでかなり問題は深刻です。

疾患が原因の可能性も

不安や落ち着きのなさは、場合によっては精神や身体の疾患がもとになって起こることもあります。
よくあるのが更年期障害など体内のホルモンバランスが崩れた時に起こるもので、突然不安感に襲われて軽いパニックを起こしてしまったり、周囲の人が敵のように思えて攻撃的になってしまったりします。
医学的に言うと「不安」の感情は「対象のない恐れの感情」と定義されており、実際に目の前に脅威的な状況があるわけではないのにまるで生命の危機が迫っているかのような精神的・身体的な症状が発生してしまうことを言います。
具体的にはドキドキと非常に早く心臓が動くようになって脈拍が早くなったり、発汗や手足のしびれ、赤面、胸の苦しさといったことです。
こうした症状が起こるのは何らかの刺激によって自律神経の中の交感神経のバランスが崩れたときに起こります。
通常であれば危険がせまっていると察知をすることでこれらは起こるのですが、反対に自律神経のバランスが崩れることで不安や危機を感じたのと同じような症状が発生してしまいます。

心と体は裏表一体のものであることはよく知られていますが、このように心理面での問題に思えることが実は体内のバランス不全によって起こってしまうということはよくあります。
それまでなかったようなパニックや動悸を感じるような場合には、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。